CryptXXXの被害

ランサムウェアのEmotetの被害は、何かの感染症ではないですが、何度も波が来ているようです。2022年3月からの流行は第3波に分類されるようで、各種機関から注意喚起がなされています。

しかし、被害を出しているランサムウェアはEmotetだけではないようで、大手電機メーカーの河村電器産業のグループが“CryptXXX”の被害を受けたことが発表されました。

私なんかは河村電器といえばサーバーラックのメーカーさんとして認識していますが、電気を制御する機器製造する100年以上の歴史をもつ企業であり、グループとしてはISPやWebサービスの提供も行っている瀬戸市の大企業です。

CryptXXXの被害を受けた原因はリモートアクセス機器のSSLVPNの脆弱性を悪用されたことだと説明されています。CryptXXXが最初に流行したのは2016年だそうなので、6年経ってもまだまだ感染するものなんですね。

https://www.kawamura.co.jp/news/20220701-2/

 

ランサムウェアによって暗号化された同社とそのグループ企業5社の退職者を含む従業員情報(名前や生年月日、性別、住所、電話番号)については復旧はあきらめたと発表しています。

https://www.kawamura.co.jp/news/20220711/

 

個人情報が漏洩してしまったなら問題ですが、個人情報が暗号化されてしまったものは仕方ないので、あきらめるのが吉な模様です。

 

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