日本では5Gも本格的な運用が始まっていない状況ですが、すでに6Gの策定に向けた動きが始まっています。NTTドコモは、2019年5月には6Gに向けた革新的な符号化方式を発表し、2020年1月には技術コンセプトをホワイトペーパーとして公開しています。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/01/22_00.html
背景には5G関連の開発で米国、中国に差を付けられ、5Gに必要なネットワーク機器のシェアを米国、中国に抑えられてしまっているという状況があります。(米中貿易摩擦で中国が大変になっていますが。)
当然、日本の電話会社が5Gのサービスを提供しようとすれば、輸入せざるを得ないということになります。6Gの開発では先手を取って、日本の製品を輸出できるようにしたいということですね。
内容は高速、高信頼、低遅延、低消費電力、同時多数接続などを5Gよりも強化したものとなっています。
また、カバー範囲の拡大も提示されており、高度1万mの上空、200海里より先の海上、そして宇宙でも使用できるようにする想定となっています。
低消費電力に関しては、家電製品などを含めたすべての機器がインターネットに直結することを想定すると、非常に重要な要素になってきます。
装置を移動させるときに発生する振動で発電して電波を送るBluetoothビーコンなどは実用化されているので、いつかモバイル端末の電源も振動による発電で賄える時代が来るかもしれませんね。