改元にともなうシステムトラブル

 情報システムの動作には日付が関係する場合が多くあります。簡単な例でいえば、書類の発行日の日付が自動的に印刷されるような動作です。2019年5月1日に平成から改元されることはかなり前から発表されていました。しかし、どんな元号になるのか発表されるのは改元の一か月前の4月1日ということで、システム会社はかなり短い期間での対応を余儀なくされることになり、大きなトラブルが発生するのではないかという予想もされていました。

 実際には暮らしに大きな影響を与えるようなシステムトラブルは発生しなかったようです。少なくとも政府はそう発表しています。これは、エンジニアの皆さまの努力の賜物であり、大げさに騒ぐようなことなかったじゃんという結果論をいう人は小物だなあと感じます。

それはさておき、大きなトラブルはなかったとはいえ、金融機関や地方自治体のシステムなどでいくつかトラブルが報道されていたので、主だったものをまとめておきます。

 

①北海道銀行、北陸銀行、横浜銀行

コンビニのATMを使用してみずほ銀行などの銀行口座へ振込を行うと、ATMの画面や出力される明細表に表記される振込日付が「1989年5月10日」のように1989年の日付となってしまう。

1989年は平成元年ですから、令和元年と平成元年をどこかで間違えていますね。

 

②名古屋市

連休明けの5月7日の始業から午後1時まで、保険証や医療証が発行できなかった。その間に244枚の保険証や医療証の発行に支障が出た。

平成が2018年12月31日で終わり、令和が2019年5月1日に始まるような設定をしてしまったので、2019年1月1日から4月30日までの日付が存在しないことになって、バグってしまったようです。

 

③大阪市

5月7日に発行した戸籍証明書11枚に平成31年5月7日と印刷されていた。

まあ、たいした実害はないですよね。

④相模原市

連休中に臨時に区役所をオープンした5月4日に、午前8時30分から午前10時30分ころまで区役所で印鑑登録ができなかった。24人が印鑑登録できなかった。

本来役所は休みの日ですから印鑑登録しに来た人も少なかったのでしょう。逆に、連休中なのにどうしても印鑑登録をしなければいけない事情がある人もいたと思います。そんな人は窓口でとても怒ったでしょうね。

 

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