SONYのLPWA

SONYから新しいLPWAの無線システムが発表されました。LPWAとは何かをおさらいしておくと、低電力で遠くまで電波の届く無線ネットワークのことです。これからますます盛んになるであろうIoTの導入においては、例えば山中や農場など電気を供給するのが難しく、Wi-Fiの電波を届かせるのも難しい場所にセンサを設置することがあります。

その場合、そのセンサから情報を収集するには、電池で動作して遠くまで電波を飛ばせるLPWAの機器が必要ということになります。現在では色々な規格のLPWAの製品が販売されていますが、今回のSONYのLPWAはなかなか凄い能力を持っているようです。

(1)無線が届く距離

奈良県から富士山五合目まで274kmの距離で通信できたそうです。

(2)高速移動中も通信できる

高速道路を時速100kmで走行しても通信ができたそうです。

(3)通信が安定している

独自の技術で電波同士の干渉の影響を低減する上、高性能誤り定性信号処理を行うので通信の成功率が高いようです。

(4)低消費電力

1日1回の位置データ送信の場合、1000mAhのコイン電池1個で10年間の動作が可能とされています。

 

費用面の問題はあるかも知れませんが、これから屋外にデバイスを置くIoTシステムの構築を企画している場合は、選択肢として検討する価値はありそうです。

 

http://www.sony-semicon.co.jp/products_ja/lpwa/

 

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