生産管理システムとは

 生産管理システムとは、製造業の経営に必要な業務システムを包括した情報システムのことです。具体的には、引合管理、見積、在庫管理、製造、販売などの製造業務の遂行に必要な情報システムがほとんど全て含まれていることが多いようです。この生産管理システムと会計システムの機能も併せ持つとERPと呼ばれます。パッケージソフトはもちろん、現在ではかなりの数のクラウドサービスが提供されています。

 

 会計システムが早い時期からパッケージ化(勘定奉行や弥生会計ですね)され、中小零細企業にも普及したのに比べ、生産管理システムはパッケージ化が遅れ、中小企業への導入は進みませんでした。それは、法律できっちり決められている部分が多く、企業間の差が少ない会計業務と比べ、生産業務というのは、企業間の違いが激しく、パッケージ化しにくい考えられていたからです。

 

 事実、会計システムと比べ、生産管理システムは導入が非常に難しいです。最近では、生産管理システムのパッケージもノウハウが蓄積され完成度が固くなってきたことや、CPUやメモリの能力が向上し安価なPCでも運用が可能となったことで、中小企業への導入が進んでいます。クラウド型の生産管理システムも増えてきました。

 

 ただし、前述の通り、会計システムのようには導入できません。一説には、生産管理システムの導入プロジェクトの80%は失敗に終わるとも言われています。特に非定型な製造を行っている企業ではシステムを導入した者の使われていないというケースが多いようです。

 

 生産管理システムやERPの導入を成功させ、業務改革を実現するポイントは、導入するパッケージやベンダを選定する前に中立な立場のコンサルタントの支援を受けることです。パッケージの選定やベンダの選定は非常に難しく、ベンダのプレゼンを聞いてその印象で決定するような種類のシステムではないのです。

 自社の業務内容からどのパッケージがふさわしいのか、また、どれくらいのカスタマイズを行うのか、マスタデータの作成においてベンダからどの程度の支援を受けるのか、悩みどころは沢山あり、中立な立場からの助言が不可欠です。

 

コラム一覧へ