合同会社とは?

当社の社名は合同会社River-Winですが、合同会社というのが何ですか?という質問は頻繁に受けます。ちなみにRiver-Winってどんないわれがあるのですか?という質問も受けることは多いです。初対面の方とはまずこの社名の話題で数分は間が持ちます。

 

日本で合同会社が認められて大分年数がたつのですがやはり知名度は低いままのようです。合同会社は何かを簡単に箇条書きしてみます。

  • 合名会社や合資会社と同じ持分会社(株式会社ではない会社と思ってください)です。
  • 合名会社や合資会社には無限責任社員(会社の借金を個人で返す必要のある出資者)がいますが、合同会社にはいません。会社が倒産しても株式会社と同じように出資者は出資した分だけ失うだけです。
  • 定款自治の範囲が広く、会社の運営方法は社員が自由に決めることができます。
  • 設立登記にかかる費用が株式会社と比べると非常に安くつきます。
  • 基本的に株主を保有する株の比率に応じて平等に扱わなければならない株式会社とは異なり、出資額の比率によらない利益配分も可能であり、規制を受けません。

 

出資比率によらず利益の配当ができるので、出資額は小さいけど会社の核となるような高い技術を持っている社員(出資者)に利益の多くを配当するようなこともできます。

研究者タイプの人材が大きな会社と共同でベンチャー企業を立ち上げるようなときに、そのベンチャー企業が多額の利益を上げても、起業時に多く出資した会社に利益のほとんどを吸い取られるという事態を避けるために使うことができます。

欧米ではLLCと呼ばれ、パススルー課税(法人税ではなく、利益を配分された構成員個人に所得税を課税する仕組み)が導入されているので流行っています。日本では、財務省の反対で合同会社にパススルー課税が認められなかったので大きなメリットがなくなってしまい普及していません。

 

日本では有限責任事業組合(LLP)でパススルー課税が認められています。次回は有限責任事業組合(LLP)について説明します。

 

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