UPSの種類

普段の性格の中では、滅多に遭遇しない停電。何年も遭遇していないので、本当に日本の電力供給は安定しているなあ、と思っている方もおみえだと思います。

 

確かに諸外国と比べ、断然安定していると思います。しかし、電力会社のWebサイトなんかを見ていると実は毎日のように停電は発生しています。落雷や暴風などの自然災害や、交通事故や火災などの外的要因によって、電柱や電線、送電設備が破壊されてしまうことが多いようです。

 

この停電によるサーバやストレージのデータ破損を防ぐための代表的な対策にUPSを設置するというものがあります。UPSとは日本語にすると「無停電電源装置」です。停電発生時はUPSの電源コンセントにつながっているサーバやストレージに対して自分のバッテリーから給電することでサーバやストレージが異常停止しないようにする装置です。

私は、昔から同じメーカのUPSしか触ったことがなかったので、あまり深くUPSの知識がなかったのですが、特殊な環境でUPSを使いたいお客様のために調べてみたところ、小型UPSには3つの給電方式があり、値段の幅も大きいことが分かりました。自分の忘備録もかねて、ここに書いておきたいと思います。

(1)常時インバータ給電方式

オンライン方式とも。商用電源から常に自身のバッテリーに充電する。自分につながっている機器に対しては、常時バッテリーからインバータ経由で安定した電圧で給電する。

<メリット>

停電時に瞬間的にも給電がストップしない。

常に安定電圧、安定周波数で給電される。

<デメリット>

UPSのサイズが大きくなる。

値段が高い。

通常時の電力ロスが大きい。

 

(2)常時商用給電方式

オフライン方式とも。通常時は商用電源をスルーして自分につながっている機器に送る。停電発生時だけ、バッテリーからのインバータ給電に切り替える。

<メリット>

UPSのサイズが小さい。

値段が安い。

通常時の電力ロスが小さい。

<デメリット>

停電時に瞬間的には給電がストップしてしまう。

電圧を安定させられない。

 

(3)ラインインタラクティブ方式

オンライン方式とオフライン方式の中間。通常時は商用電源をスルーしてつながっている機器に送る。一定範囲内の電圧変動時にはタップ切り替えで電圧を安定させる。停電や大きな電圧変動に対してはバッテリーからのインバータ給電に切り替える。

<メリット>

通常時の電力ロスが小さい。

電圧を安定させられる。

<デメリット>

停電時に瞬間的には給電がストップしてしまう。

 

結局のところ、サーバやストレージを守るためには、停電発生時に瞬間的にでも給電がストップしてしまっては困るので、常時インバータ給電方式を使うことになります。(2)や(3)は、瞬間的には落ちてもいいけど、復旧するまでまっているわけにはいかない機器をつなげる感じですかね。ルータなやスイッチングハブなどのネットワーク機器など。

 

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