ドメインとは?

唐突ですがドメインと聞くと何を思い浮かべるでしょうか。
インターネットドメインのことを指していたり、事業領域のことを指していたり、人によって思い浮かべるものが異なると思います。

ネットワークの世界では3種類のドメインが使われます。それらは、コリジョンドメイン、ブロードキャストドメイン、そしてインターネットドメインです。ここではインターネットドメインを取り上げたいと思います。

 

そもそも「ドメイン」とはどういう意味の言葉でしょうか。本来は領地や領域などを表す言葉です。「事業ドメイン」といった場合は、事業を行う領域という意味ですね。

 

インターネットドメインとは、コンピュータが所属するネットワークを指し示す名前のことです。このWebサイトはWebブラウザで「http://www.irish-river.jp/」へアクセスすると表示されますが、これは「irish-river.jp」というドメインの「www」という名前のコンピュータへHTTPプロトコルを使用してアクセスする、ということを指しています。この「irish-river.jp」が、いわゆるドメイン名というものです。

 

このドメイン名には2種類あり、一つ目はgTLD(generic Top-Level Domain)、もう一つはccTLD(country code Top-Level Domain)というものです。簡単に説明すると、gTLDは世界中の人が登録できるもので、「.com」や「.net」、「.org」などがあります。最近では「.biz」や「.info」もよく見かけるようになりました。ccTLDというのは国や地域に割り当てられていて、その国や地域の人が登録できるものです。代表的なものは「.co.jp」や「.go.jp」などです。JPNICのサイト詳しく説明されています。

https://www.nic.ad.jp/ja/dom/index.html

 

これらのドメイン名は、代行業者に頼めば取得できるため、管理している組織がどこであってもあまり気にしなくても大丈夫だと思います。(取得するのに条件があるTLDもあるので注意が必要です。「.go.jp」は政府系の組織でないと取得できないなど。)

 

ドメイン名は、ホスト名と組み合わされて使われます。www.irish-river.jpといった場合は「www」がホスト名ですね。このホスト名とドメイン名が組み合わさったものをFQDN(Fully Qualified Domain Name)といいます。

FQDNはインターネット上の住所に例えられることがありますが、私は「住所」という例えはいまいちだと考えています。なぜならば、コンピュータは通信するときにはIPアドレスという番号を用いてお互いに通信するからです。ドメイン名が分かっていてもIPアドレスに変換できなければ通信できないのです。このことから、住所というよりは「世界中で同姓同名がいない名前」といった方が良い気がしています。

もともとはIPアドレスのような数字の羅列では人間が覚えにくいということから、ドメイン名とホスト名で通信できる仕組みが考案されたようです。

 

そのドメイン名からIPアドレスを割り出すためにDNSという仕組みが活躍しています。電話帳(今では電話帳を知らない方もいるかも知れませんが…)から電話番号を割り出すように、DNSからIPアドレスを調べます。このDNSについて次回書きたいと思います。 

 

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