<メリット>
・ハードディスクが故障してもデータが復元できる。故障してもよい台数は構成によって異なる。
・処理速度が速い。
・RAID01の場合、RAID0のRAIDコントローラが故障してもデータの読み書きが続行できる。
・RAID10の場合、ハードディスクの台数を増やせば増やすほどハードディスク耐障害性があがる。
<デメリット>
・価格が高くなる。最低でもハードディスク4台とRAIDコントローラ3台が必要となる。
それで、結局のところどれをどういうときにどれを選べば良いのでしょうか。
まず、お金をあまりかけずにハードディスクの故障でデータが消えないようにしたければ、ハードディスク2台でRAID1構成とするのが良いでしょう。ハードディスク1台故障中も業務が続行できるのも良い点です。
ファイルサーバでユーザの人数がそれなりに多い場合はRAID5がおすすめです。処理速度とディスク容量のバランスがとれています。ハードディスク3台構成ならそれほどコストも上がりませんし。
もっと予算をかけてもいいならRAID01とRAID10ということになります。ハードディスクが最低4台とRAIDコントローラ3台が必要となるのでコストはかかります。
ハードディスク4台構成ならRAID01がお勧めです。なぜならハードディスクの故障しても良い台数はRAID10と同じで、RAIDコントローラの故障しても読み書きが続行できるからです。
ハードディスクの台数をもっと増やしていくとRAID10の方がお勧めとなります。ハードディスクの故障しても良い台数が増えていくからです。RAID01の方は故障しても良い台数はハードディスクの台数に比例しません。RAIDコントローラの故障確率はハードディスクの故障確率と比べれば相当低いので、やはりハードディスクの故障に強いほうが有利です。
普通のオフィスのファイルサーバであればRAID5でバックアップもしっかりとる、というのが一番コストパフォーマンスが高いのではないでしょうか。