IPアドレスの枯渇ってどうなった?

2009年から2011年ごろ、IPアドレスが枯渇しているというニュースがさかんに報道されていたのを覚えていますか。

ここでいうIPアドレスというのはIPv4のグローバルアドレスのことです。

2011年2月3日には世界のIPアドレスを管理しているIANA(ICANNの資源管理担当部門)にIPv4グローバルアドレス在庫がなくなりました。日本のIPアドレス管理を担当しているJPNICも在庫切れを宣言しました。

https://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/

 

IPv4アドレスというのは、全体で32bit個=2の32乗個=4,294,967,296個のアドレスを割りふることができます。実際には様々なルールが決められており、企業や団体、一般家庭などに割りふれるアドレスは42億個もないのですが、インターネットが商用利用され始めたころには、十分な余裕がありました。ところが、インターネットがアジアやアフリカを含む世界中に爆発的に普及したことにより一気に不足状態となってしまいました。

 

IPv4アドレスの枯渇が表面化してきてからは、IPv4に代わるIPv6を普及させようという機運も高まってきましたが、簡単にすべてが切り替わるわけもなく、いまでもIPv4がバリバリ使われています。IPv6は約340澗個という普段はあんまり目にしない天文学的数字のIPアドレスが使えるため、世の中のすべての通信機器にグローバルアドレスを付けても十分余裕があります。IPアドレス枯渇の恒久的な対策としてはIPv6への乗り換えしか方法はありません。

 

余談ですが、企業などのプライベートネットワークではほとんどIPv6化が進んでいません。その理由は、以下の3点であると考えられます。

(1)IPv6に乗り換えるときはネットワーク上のすべての機器を一度に設定変更せねばならず大変だ。

(2)プリンタなどの機器がIPv6に対応しておらず変えられない。

(3)ネットワーク管理者がIPv6を扱えない。まして動的プロトコルをIPv6用に直すのは無理だ。

 

今、日本では休眠しているIPアドレスを再利用したり組織間で融通しあったりしてIPv4アドレス不足に耐えています。

IPv4アドレスのローカルアドレスをInternetに繋ぐときだけIPv6アドレスに変換するようなことも行われています。

 

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